気候変動、生物多様性の喪失、資源制約をめぐる安全保障リスクの高まりや紛争など様々な環境・社会課題が顕在化する中、世界では「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への移行が求められています。日本においても経済産業省が2020年に「循環経済ビジョン2020」を、2023年3月には「成長志向型の資源自律経済戦略」を公表。同年12月には「サーキュラーエコノミーに関する産官学のパートナーシップ」の活動が開始され、また2024年7月には循環経済先進国を目指した国家戦略として「第五次循環型社会形成推進基本計画」が閣議決定されるなど、産官学民連携による移行に向けた動きが活発しています。このような流れの中で、今後は日本においてもサーキュラーエコノミー分野におけるスタートアップ企業の増加やイノベーション創出が期待されています。
そこで、サーキュラーエコノミーメディアプラットフォーム「Circular Economy Hub」を運営するハーチ株式会社では、東京都が運営する、多様な主体によるスタートアップ支援展開事業「TOKYO SUTEAM」における協定事業者として、東京都との協働によりサーキュラーエコノミー領域に特化したスタートアップ企業の創業支援プログラム「CIRCULAR STARTUP TOKYO(サーキュラー・スタートアップ東京)」を開催する運びとなり、2024年4月から5ヶ月間にわたり、新たに創業、新事業創出、資金調達などを目指す第一期生(16チーム25名)に対してビジネスの発展を支援してきました。
9月19日(木)、サーキュラーエコノミー分野でスタートアップ創業や起業、新規事業を検討されている企業・個人の皆様向けに2024年11月からスタートする第二期プログラムの説明会を開催します。当日は東京都の環境政策を先導する東京都環境局から2名のゲスト、サステナビリティ領域を中心に投資を行うベンチャーキャピタル、CIRCULAR STARTUP TOKYO第一期生をお招きし、行政・VC・起業家という三者の視点から、日本および世界のサーキュラーエコノミーへの移行加速に向けたスタートアップへの期待や可能性についても議論を深めていきます。プログラムの詳細について知りたい方、プログラムへの応募をご検討されている方はぜひご参加ください。
※ 本説明会への参加はプログラム応募のための必須条件ではありません。
※ 参加申込者の皆様には後日アーカイブ動画も配信させていただきます。
イベント概要
- 日時:9月19日(木)
- 時間:18:30 – 21:30(オンラインは20:30まで)
- 形式:ハイブリッド形式
- 会場:シティラボ東京 + オンライン視聴
- 会場アクセス:東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口直結・東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口より徒歩2分・都営浅草線「宝町駅」A4番出口より徒歩2分・JR「東京駅」八重洲南口より徒歩6分・JR「有楽町駅」京橋口より徒歩6分
- 参加人数:会場(50名) + オンライン(無制限)※申込者には後日レコーディングを共有させていただきます。
- 参加費:無料(要申込み)
- お申込み:Peatix よりお申し込みください
当日のスケジュール
18:00:開場・受付開始
● 第一部:サーキュラーエコノミーとスタートアップ 〜東京から世界を変える〜
18:30:冒頭挨拶(10分)
18:40:ゲストトーク
- テーマ:「東京都が描くサーキュラーエコノミーの課題と展望、スタートアップに期待する役割」
- スピーカー:
- 千葉稔子 氏(東京都 環境局 気候変動対策部 気候変動対策専門課長)
- 岩崎貴信 氏(東京都 環境局 資源循環推進部 計画課 課長代理<資源ロス対策担当>)
- テーマ:「サーキュラースタートアップ投資の最前線」
- スピーカー:北原宏和 氏(アーキタイプベンチャーズ・パートナー)
19:20:質疑応答(10分)
19:30:休憩(5分)
● 第二部:CIRCULAR STARTUP TOKYO 第二期プログラムについて
19:35:CIRCULAR STARTUP TOKYO プログラム説明(30分)
20:05:CIRCULAR STARTUP TOKYO 第一期生とのクロストークセッション
登壇者:岸悟志 氏(株式会社ナオセル)・繁田知延 氏(PHI株式会社)
ファシリテーター・加藤佑(ハーチ株式会社・代表取締役)
20:20:プログラムについての質疑応答(10分)
● 第三部:交流会
20:30:交流会(リアル会場のみ)
21:20:締め
21:30:解散
特別ゲスト・登壇パネリスト
千葉 稔子 氏(東京都環境局 気候変動対策部 気候変動対策専門課長)
2001年より東京都の環境行政、主に気候変動政策に携わる。東京都の大規模既存建築物を対象とした世界初の都市型排出量取引制度である「東京都キャップ&トレード制度」の政策立案・運営を担当。2014年から2017年まで持続可能な資源利用部門の経験を経て、2018年より再び気候変動政策を担当。2022年4月より現職。
岩崎 貴信 氏(東京都環境局 資源循環推進部 計画課 課長代理 資源ロス対策担当)
1997年から東京都清掃局で、「可燃ごみ・不燃ごみ」だけだった行政回収に「週1回の資源回収日」を新設する業務に従事。中野区清掃事務所、経済産業省、東京都環境公社、TOKYO2020大会組織委員会を経て、現在はプラスチック資源循環を担当。
北原 宏和 氏(アーキタイプベンチャーズ・パートナー)/サーキュラースタートアップ投資家
総務省にて、地域活性化施策の立案・実行、総務省全体の予算・政策方針の立案に従事。Boston Consulting Groupにて、情報通信、銀行・保険、製造などのセクターにおいて、企業戦略・事業戦略の立案に従事。Archetype Venturesに参画し、サーキュラーエコノミー、Climate Techなどサステナビリティ領域を中心に投資。fileforce社外取締役
岸 悟志 氏(株式会社ナオセル・代表取締役)
兵庫県西宮市出身。シャープにてスマートハウスの実証実験やホーム・エネルギー・マネージメントシステムの商品化、実家にてiPhone修理店、スタートアップにてエンジニアの経験を経て株式会社ナオセルを創業。ジャンク品を利活用するための回収スポットや買取、フリマを運営中。CIRCULAR STARTUP TOKYO 第一期生。
繁田 知延 氏(PHI株式会社・CEO)
ユニリーバ営業職の傍ら、社内起業しSDGsプラットフォーム UMILEをロンチ。地域資源循環を推進し公募事業のべ10件採択。2024年4月、CurcularStartup Tokyo採択を機に個人事業起業。深谷をフィールドとして埼玉県公募事業採択。J-Startup WEST Supporters選定。CIRCULAR STARTUP TOKYO 第一期生。
加藤 佑(ハーチ株式会社・代表)/ファシリテーター
2015年にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、サーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜のサーキュラーエコノミープラットフォーム「Circular Yokohama」など、サステナビリティ領域のデジタルメディアを運営するほか、企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・サーキュラーエコノミー推進に従事。2023 年 4 月に B Corp 認証を取得。英国ケンブリッジ大学サステナビリティ・リーダーシップ研究所 Sustainable marketing, media and creative 修了。東京大学教育学部卒。
こんな方におすすめ
- サーキュラーエコノミー分野( 食ロス・プラスチック・建築・モノづくり・ファッション・デジタル など )で創業を検討している個人の方
- AIやブロックチェーン等の技術を活かした研究内容をもとに事業化をしたいと考えている大学生・大学院生の方
- サーキュラーエコノミー分野の新規事業を検討中の大企業に所属する社内起業家の方
- サーキュラーエコノミー分野の新会社設立を検討中の中小企業経営者の方
- サーキュラーエコノミー分野で起業し、資金調達を前提に本格的に事業拡大を目指したいスタートアップ経営者の方
- 同プログラムと連携を図りたい企業・金融機関・投資家・大学・自治体関係者の皆様
お申込み
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